光触媒塗料は次世代の塗料になり得る可能性がある塗料です。今回は、光触媒塗料のメリットについて紹介をしていきます。高額な塗料ですから、失敗しないようにしっかりと研究をしましょう。
光触媒塗料
光触媒塗料は次世代の塗料として開発をされました。従来の塗料は含有されている樹脂によりグレード別けをされており、たとえば、アクリル樹脂が含まれていたらアクリル塗料といったようになります。
現在のところフッ素樹脂が含まれているフッ素塗料が樹脂のグレードとしては最上位に位置しています。耐用年数は20年程度です。そして、光触媒塗料も耐用年数は20年とされています。
光触媒塗料は従来の塗料にはなかった複数の機能性を備えています。その機能性が、すなわち光触媒塗料のメリットになります。
ちなみに、光触媒塗料はタイルメーカーのTOTOが開発した「ハイドロテクト」という技術であり、現在のところ塗料の3大大手メーカーは販売していません。
その点を考えると、まだまだ不安は残りますが、TOTOは日本の大手企業の1つであり、変なものを売る怪しげなメーカーとは異なります。
光触媒塗料のメリット
耐用年数が20年
まだ、販売されて20年も経過していない光触媒塗料の耐用年数が20年以上あるのか、と疑問は残りますが、メーカーは耐用年数を20年と設定しています。ただし、メーカーごとに耐用年数が異なりますので、20年をうたっているメーカーの光触媒塗料を利用する必要があります。
ただ、施工業者からの評判は比較的高い塗料であることは間違いありません。
注意点が1つあります。光触媒塗料の耐用年数が20年あったとしても、下地の処理が適当、つまり、クラックを放置、下塗り塗料の処理が完全じゃない状態で光触媒塗料を塗った場合、下地の上に乗っている光触媒塗料は、下地ごと剥がれてしまうわけです。
施工関係者の技術力に左右されてしまう点を忘れてはいけません。これは、光触媒塗料のみに言える話ではなく、シリコン塗料やフッ素塗料でも同じです。
セルフクリーニング機能
光触媒塗料は非常に親水性のある塗料です。そのため、雨などが降った場合、汚れを浮かして洗い流す機能を持っています。
つまり、汚れが付きにくいのです。
もともと、静電気が帯びにくい材料で作られていますので、ゴミなどが非常に付着しにくく、汚れがついてもセルフクリーニング機能がありますので2段構で、汚れを寄せ付けず美しさを保ちます。
空気浄化機能
光触媒塗料は太陽光にあたることで、その真価を発揮します。
太陽光に含まれている紫外線に晒されることで、活性酸素を光触媒塗料は生成します。この活性酸素は有害物質を酸化させて分解する力を持っています。人間の免疫機能と同じことを、光触媒塗料はおこないます。
つまり、空気中に含まれる有害物質を酸化させて分解することで、空気浄化機能を果たします。
また、使用されている塗料には、ニオイの元になる物質である窒素酸化物、硫黄酸化物なども分解する機能もありますので、消臭効果もあります。
そのため、ポプラの木15本分に匹敵する空気浄化機能及び消臭効果を光触媒塗料は持っています。
遮熱効果がある
太陽光を反射させるのに光触媒塗料は適しています。そのため、夏の直射日光により部屋の中が熱せられ、その熱が夜まで放熱されないという現象を妨げることができます。
しかし、保温効果はありませんので、冬場、室温を外に逃がさないようにする能力という機能は持っていません。
環境に優しい
環境問題について考えると光触媒塗料は、非常に環境に優しい塗料です。前述したように空気正常化能力が特にあてはまるのですが、外壁150㎡を光触媒塗料で塗装すると、テニスコート4面分の緑地と同じ空気正浄化機能を持つことになります。
つまり、乗用車12台が排出する分の排気ガスを除去するわけです。
ただし、あくまでも例であり、実際問題そこまで高い空気浄化機能は期待すべきではありません。
まとめ
光触媒塗料のメリットは下記の通りです。
- 耐用年数が20年
- セルフクリーニング機能
- 空気浄化機能
- 遮熱効果
- 環境に優しい
空気浄化機能については、他の塗料にはありませんので、光触媒塗料の大きな目玉の1つです。
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