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外壁塗装をする理由の1つが、外壁の美しさを保つというものがありますが、単純に新しい塗料で塗り外壁を綺麗にするだけでなく、塗料によって外壁を汚れにくくする機能があります。今回は汚れにくさを高める塗料について紹介します。
汚れにくさを高める
外壁に塗った塗料に、汚れが付着しやすいと、建物が見苦しくなります。実際問題、外壁塗装の劣化よりも、汚れが原因で外壁塗装を決断する人が多くます。
外壁塗装をすることで、汚れにくくなるという効果があるのです。
塗装により帯電性を持たせる
合成樹脂は、一般に帯電しやすい物質なので、塗膜の表面に静電気を帯びて、ほこりをくっつけてしまうのです。そのため、外壁に汚れがたまってしまい、美観を落としてしまいます。
しかし、洗剤などに使用されている界面活性剤を塗料に混ぜることで、静電気を逃がすことで、汚れにくくして外壁の美観の劣化を防止することができます。
表面に平活性を持たせ汚れにくくする
塗膜の表面に艶がない場合、落ち着いた感じの仕上がりになるのですが、汚れやすい場合もあります。
しかし、表面に艶をもたせた平滑な表面の場合、外観上、光って見えますので、住宅の外装として嫌われることもありますが、ゴミが付着しにくい表面になります。
表面を硬くして汚れにくくする
セメント系外壁に使われる弾性塗料の場合、塗膜面に付着しているゴミは、塗膜が柔らかいので刺さるようにゴミが付着しています。
つまり、塗膜面を硬くして、物理的にゴミが刺さらないようにすれば、必然的に外壁は汚れにくくなります。
親水性、撥水性を高める
最近の塗料メーカーから発売されている程汚染性塗料は、親水性が持つように設計されています。水の接触角を小さくして濡れを高めたことにより、汚れも一緒に洗浄される物理的な現象を利用した塗料になります。
もちろん、従来の塗料よりも汚れにくいだけであり、絶対に汚れないというわけではありません。また、塗装直後の塗膜は、完全に親水性になっているわけではなく、約2ヶ月かかり完全硬化した時点まで待つ必要があります。
かび・藻の繁殖を防ぐ
住宅に関わる主なかび菌には、黒カビ、青カビ、スズカビ、ケカビ、黒色酵母菌などがあります。
このかび菌は、土壌の中に無数に存在し、花粉と同じように胞子状になって空気中に浮遊するので、体内に入った場合は、花粉症のようにアレルギー性鼻炎を発生させることもあります。
一般的に防カビ対策として、メタオール等の有機溶剤を主成分とする防カビ剤が使用されています。しかし、持続力が小さく、かびの発生条件は整っている限り、絶滅させることは非常に困難です。
そにため、洗浄剤を使用して汚れを完全に洗い落として、防かび剤を塗布するとともに、表面が平滑で艶をもたせて汚れを付着しにくくした防かび剤入りの塗料を塗ることにより、ある程度はかびの再発を防ぐことが可能です。最近では、塗り替えに使われる塗料には、一般的に防かび剤が添加されています。
まとめ
外壁塗装を考える方の多くは、単純に外壁の劣化よりも、外壁の汚れが気になるという方の方が多くなります。
そして、塗料には、
- 帯電性
- 平滑性
- 硬さ
- 親水性・撥水性
- かび・藻
などへの耐性をつける能力がありますので、どのような汚れが気になるのか、どのような汚れが目立つのかを分析して、原因がわかれば、外壁塗装によってある程度は、その汚れを防止することが可能です。
もちろん、限界はありますので、その辺は注意してください。