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外壁塗装は時間がかかるといわれていますが、どのくらい時間がかかるのでしょうか。今回は、一戸建ての塗装する場合の工事の流れを紹介していきます。
工事の日数
外壁塗装というのは、時間がかかります。とある業者では、約15日間の時間を要します。季節や気温などによって、この日数は大きく左右されてしまうのですが、別に業者が楽をしたいので長く日にちをとっているわけではありません。
なぜなら、塗料は塗った後の時間も大切なのです。塗料が中までしっかり乾燥させなければ、塗料の耐久性が低くなり、はがれやすくなります。そのため、ここをおろそかにしてしまいますと、数年で外壁が剥がれることになってしまいます。
外壁塗装の流れ
外壁塗装の工事は、外壁の種類によっても多少異なってきますが、基本的には大きく変わるものではありません。
外壁塗装のスケジュールは下記のような流れになります。
- 足場設置
- 下地調整
- 施工面の洗浄
- シート養生・窓のマスキング
- 外壁塗装
- 点検・修正
- 撤去・引き渡し
日数は、時期にもよりますが、8日から2週間程度はかかってしまいますし、様々な要因で工事の日数は変わりますので、ある程度余裕をみておく必要があります。
足場設置
工事の質を維持するためにも、塗装工事であっても足場を組むのが一般的です。
下地調整
下地調整とは、外壁塗装が劣化した箇所の除去、クラック部分にツーリング剤や樹脂モルタルで補修する工程を指します。
施工面の洗浄
高圧洗浄で壁などの汚れを落とし、塗装面を綺麗にします。この工程では壁面の汚れのみならず、チョーク化した塗料を除去するという目的もあります。
シート養生・窓のマスキング
足場のまわりに養生のためにメッシュシートを設置し、窓のマスキングもこのときにおこないます。また、敷地内に植木や車がある場合はこれらも養生用のビニールカバーをかぶせます。
養生とは、塗らない場所や車、窓などに塗料が飛ばないようにシートで覆うことです。
外壁塗装
そして、ようやく外壁塗装です。
外壁塗装は通常、下塗り、中塗り、上塗り、もしくは下塗り、上塗り2回の合計3回塗りが基本です。下塗り1日、中塗り1日、上塗り1日と丸1日使い塗るのが一般的です。
下塗りとは、上塗りの塗装が定着しやすいように行うもので、一般的にシーラー、微弾性フィラーなどが塗料として使用されます。
点検・修正
塗りムラや塗り忘れなどが無いかを点検します。
撤去・引き渡し
足場を解体して、養生を剥がし、その後現場の掃除をして、塗装物件を引き渡します。
外壁塗装は時間がかかるの?
外壁塗装は、時間がかかるうえに、天気や家のある場所によっても工事の日数は異なってきます。そのため、1週間から2週間は余裕をみた方がいいでしょう。
しかし、3日で塗装が終わる業者もあります。ただ、これらの業者は確実に悪徳業者です。
3日程度で終わらせてしまう業者は表面を塗ったら中まで考えることなく、塗料をぬりますので、2年から3年で外壁塗装がはがれてしまいます。外壁塗装は早ければいいというわけではないのです。
まとめ
外壁塗装の工事期間ですが、通常1週間から2週間程度は必要になります。
数日で終わらせることも不可能ではありませんが、そのような外壁塗装の場合、塗料の乾燥が完璧ではありませんので、塗料の寿命が非常に短くなります。通常10年は持つ外壁塗装でも3年程度で剥がれてきてしまいます。
そのため、外壁塗装は1週間から2週間と期間に余裕を持って執り行うことが重要になります。