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1液型塗料と2液型塗料では、1液型方が保存期間は長いので使用する上では便利です。今回は、1液型と2液型塗料の保存期間を見て比べていきましょう。

2液型の保存期間について

2液型塗料は、硬化剤を混ぜた時点で塗料は硬化をはじめてしまうので、硬化剤を使用してしまったのならば、すぐに使用をはじめてその日の内に使いきる必要があります。

2液型塗料に硬化剤を混ぜて、この時間内に塗料を使いきらなければ、塗料が使えなくなる時間のことを「可使時間(かしじかん)」や「ポットライフ」「使用制限」と呼びます。厄介なことに、可使時間は温度により左右されてしまい、「23度で5時間」と記載されていますが、温度が暖かければ可使時間は短く、寒ければ可使時間は長くなります。

5時間~10時間程度というのが一般的です。たとえば、エスケー化研の水性セラタイトFについては、35度では3時間の可使時間しかありません。日本の夏場などは35度を超える日もありますので、いかにムダを出さずに塗料を使いきることができるのかは業者の業量に依存します。

2液型については、均一に撹拌混合するだけでも一苦労であり、可使時間のせいまとめて作ることが不可能です。そのため、1液型と比較をすると塗料の際に使用するのが難易度の高い塗料であることは間違いありません。もちろん、一般人が2液型の塗料を使用してDIYをするのは難易度が高すぎますので使用しないのがいいでしょう。ちなみに、DIYで販売されている塗料については、ほぼすべて1液型になります。

1液型塗料の保存期間

2液型とは異なり、1液型塗料はすでに硬化剤が配合されています。配合されてはいますが、2液型のように数時間で硬化してしまい、完全に固まってしまうことはありません。硬化剤を配合されているのに、2液型のように短時間で硬化しないというのは技術革新といえます。

もちろん、硬化剤が配合されていますので、半年から1年程度の時間をかけてゆっくりと固まってしまいます。つまり、消費期限が来てしまうわけです。2液型よりは緩やかですが、期間内に使いきる必要があります。

保存期間が長いとはいっても、配合されている硬化剤の劣化などは進行していますので、半年前に購入した1液型塗料を使用するのではなく、直前に購入した塗料を使う方がいいでしょう。

問題は硬化剤

2液型、1液型ともに配合する必要のある「硬化剤」です。硬化剤がもっともデリケートであり、塗料よりも保存に気を付ける必要があります。たとえば、気温の高いところに置いた場合、劣化が早くなります。さらに、直射日光による紫外線が硬化剤の缶にあたり続けることでも劣化してしまいます。

劣化した硬化剤を混ぜた塗料を使用した場合、硬化不良を起こします。硬化不良とは、塗膜がうまく外壁に密着することができず、外壁保護という塗料の本来の目的を果たすことができなくなります。

2液型については、硬化剤は塗装の直前に混ぜるので、硬化剤の保管ついて考えていれば、実のところ1液型よりも塗料そのもの保存期間を長くすることは可能です。ただし、硬化剤は何度も述べますが非常にデリケートです。そのため、2液型に硬化剤を使用するとはいえ、購入したばかりの硬化剤を使用するのがいいでしょう。

まとめ

2液型は硬化剤と混ぜてしまった時点で5時間~10時間程度で使いきる必要があります。1液型は半年~1年程度は保存することが可能です。

しかし、硬化剤を含んでいない2液型は1液型よりも長期保存をすることが可能です。長期保存は可能ですが、1液型、2液型両方とも製造されたばかりの塗料の方が塗膜の形成など外壁保護能力は高いので、保管性を重視するのではなく、直近で仕入れてくれた塗料を使用してくれる業者を選ぶといいでしょう。

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