サイディングボードにひび割れが発生した場合、何かしらの原因があります。たとえば、地震が原因の場合などがあります。しかし、地震などの原因がない限りは家に何かしらの問題が生じています。家全体のクラックを直すのは困難ですがポンポイントでクラック1つを修復するのであれば、DIYでも可能です。今回は、その方法を紹介していきます。
家全体を修復
通常、サイディングボードはモルタル壁と比べるとクラックは生じにくいとされています。サイディングボードはある程度、形が変わることを前提として作られています。そのため、サイディングボードを並べて外装材としたときに、つなぎ目の部分にゴム製のコーキング剤を詰めます。
コーキング剤があるにも関わらずサイディングボードにクラックが発生した場合、それは、コーキング剤だけでは、動きを殺すことができず、サイディングボードに負荷がかかっているからです。
この原因は様々ですが、もともとの設計ミス、釘の止め方が悪いなどが考えられます。家全体のサイディングの状況に応じて補修していく必要があります。クラックがひどい場合は、業者への相談がベストな選択です。
DIYでクラックを部分的に補修する
家全体のサイディングボードを打ち直すのは足場を組んでの作業が必要になります。そのため、ある程度のお金がかかります。全面のサイディングボードの釘を打ち直す場合、足場代だけでも20万円ていどの費用が必要となります
しかし、気になる部分のクラックをピンポイントで修復するのであれば、足場もその部分だけでいいので安く済みます。予算や都合、クラックの状態で全面チェックが必要なのか、部分的に補修すればいいのか相談してみるのがいいでしょう。
足場を組む必要がない場所にクラックがあるのであれば、自分で補修する方法もあります。
補修の手順は下記の通りです。
- クラックの表面部分をカッターでV字に削り溝を作る
- V字の溝部分をブラシで丁寧に掃除をし、ごみを取り除く
- マスキングテープを両側にはり、V字部分を独立させる
- V字部分にプライマーを塗布し、その後、パテを埋め込む
- へらなどで整形し、最後に補修用の塗料を塗布してパテ部分を保護する
このような手順で補修を行います。
クラックが伸びていき、反対側に到達するのを防ぐためにクラックが伸び切る前に補修をする方法もあります。クラックができている先っぽにドリルで穴を空けてパテを詰めるという方法もあります。
この方法ならば、削る部分は、ドリル部分のみなので安く済み、丸い穴のように見えるので目立ちにくい場所用の補修には向いています。
外壁を削るためのカッターやドリルなどは購入することができますが、普通、持っていないでしょうから、業者に頼むというのが無難です。ただし、下手に業者を選んでしまいますと、適当に補修されてしまうので注意が必要です。
まとめ
クラックができている場合、サイディングボードであれば、何かしらの問題があります。その問題を解決しない限り、クラックはでき続けるでしょう。
クラックは、自分で補修することができます。
- クラックの表面部分をカッターでV字に削り溝を作る
- V字の溝部分をブラシで丁寧に掃除をし、ごみを取り除く
- マスキングテープを両側にはり、V字部分を独立させる
- V字部分にプライマーを塗布し、その後、パテを埋め込む
- へらなどで整形し、最後に補修用の塗料を塗布してパテ部分を保護する
ただ、道具などが必要なので無理だと思ったら業者に任せることをおすすめします。